南部アフリカ紀行(28)~サバンナの王者、アカシアとハイエナ

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 サバンナの王者とは?私の判断基準から申し上げよう。

 まず植物の部では、アカシア

 アカシアは非常に深い主根を地下に伸ばし、年間を通してほとんど降水のないサバンナ、あるいは砂漠地帯にも自生する。根を下ろすというが、その極意をアカシアに見出すことができる。アフリカの荒野、どこにも逞しく生きているアカシアは強く美しく、荒涼とした風景の主役になっている。

 次に動物の部では、ハイエナ

 動物の王者といえば、大方はライオンというが、私はあえてハイエナを選ぶ。ハイエナは強力な頭骨と顎、食性に対応した消化器系を持っている。これらによって、他の肉食動物が食べ残すどんな硬い骨でも噛み砕き、有機成分を消化吸収するのだ。死肉の腐敗成分や毒素にもやられることはない。

 ハイエナには、獲物を横取りするイメージがつきまとうが、実はハイエナは狩りが上手く、大半の獲物を自分たちでとっているといわれている。ライオンよりもハンティングの成功率が高いのは、体格が小さい分小回りが利くからではないか。少なくともその一因になっているだろう。

 生命力、サバイバル力は美しい。

<次回>

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