なぜか。解雇セミナーをやると、かならず満席か超満席なのだ。
5月31日(木)の上海セミナー「解雇の技術と芸術~中国における直接解雇と間接解雇虎の巻」も小規模を予定しながら、結局大会場に移動。
日本人は一般的に解雇に良い印象をもたないが、私は正しい解雇は会社にとっても社員にとっても良いことだと思っている。合わない夫婦が無理して一緒に暮らすよりもそうした苦痛を断ち切って、別れたほうがお互いのためだ。分かれなければ、苦痛が続くだけで新たな道を切り開くことはできない。結婚おめでとうもあれば、離婚おめでとうもある。
解雇を恐れる社員は大体転職の目途が立たない人たちだ。中にこれまで甘い汁を吸い続けてきて、ぶら下がって努力や勉強を怠り、どこへいっても使い物にならない輩も多い。そういう人たちを1日も早く解雇しないと、優秀な社員に給付する給料やインセンティブが目減りするだけ。正義のためにも、解雇を断固実施すべきだ。
ただ、解雇は容易ではない。解雇を技術的にやろうとするから難しいのだ。法律要件を満たそうと、会社は往々にして証拠整備に取り組もうとする。それはもちろん難しい。そこで失敗すると、会社は最終的に補償金たる金を積んでダメ社員に辞めてもらおうとし、交渉を始める。これは最悪の選択肢だ。
考えてみてください。コツコツ頑張って自己都合で会社を辞める社員には、はいさよならと一銭も払わないのに、ダメ社員にはたっぷり金を積んで辞めてもらうと。正直者が馬鹿を見る。そんな会社に人材が伸びるはずも定着するはずもない。いずれ没落する。
解雇は決して難しくない。技術レベルを超えて芸術的に考えれば、意外にもスムーズにいくものだ。このセミナーでは、芸術的な解雇のメカニズムを解明したいと思う。
<予定主要内容>
● 正しい解雇とは?
● 中国における「解雇」の基本方法と原理
● 「直接解雇」の原理とメカニズム
● 「間接解雇」の原理とメカニズム
● すべての解雇を「円満退職」にする方法
● 解雇と良質な人材の長期・終身雇用との関係
● 【事例学習】
・月給3万元の不適格営業マネージャーの解雇事案
・不適格従業員が「解雇してくれ」テロ化事案
・リストラ補償をめぐる騒動事案
・違反行為解雇と不適格解雇の混同事案 など。
セミナーは増席したうえで引き続き受講者を募集します。お申し込みは、こちら。