ベトナム語の伝票と日本語のメニュー、そして不愉快そうな店長

 ハノイのキンマー通りは、日本人が集う飲食店が軒を連ねている。「ニクバルダカラ」という肉専門料理店が面白そうなので、入ってみた。

 メニューの品数は全体的に多いわけではないが、一品一品の品質が平均的によく、大変美味しい肉だった。ワインのセレクションも悪くない。ベトナム人スタッフのサービスもよく、満足できる一店だった。ただ玉に瑕。会計を頼むと、やってきた明細書はすべてベトナム語だった。読めないので、確認のしようがない。日本人店長がやってきた。

 立花「伝票は英語か日本語でプリントアウトしていただけませんか」
 店長「うちのPOSはベトナム語だけですから」
 立花「ベトナム語が読めないので、確認のしようがありません」
 店長「ベトナム語もローマ字ですから、ローマ字を読んで判断してください」
 立花「???」

 ベトナム語は確かにローマ字だが、ローマ字さえ分かれば、ベトナム語が判読可能になるのだろうか。ならば、フランスもドイツ語もすべてOKになる。私は残念ながらそこまで器用ではない。しかも、メニューにはローマ字がなく、日本語オンリーになっていた。

 仕方なく、最終的に店長に日本語の手書き併記を提案したところ、やっと応じてくれた。不愉快そうな表情の店長に、「今度POSの調整か、メニュー記載の調整か、してもらえませんか」と私が念を押したら、「オーナーに伝えときます」という無表情な一言を残してその場を去った。

 日本語記載の隣にベトナム語表記のピータッチ・シールを張れば、当座問題解決できる。あるいは、料理に付番しても1つの方法。提案しようと思ったが、その場を去った日本人店長が二度と戻ることはなかった。

 残念。

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