積丹と小樽の旅(8)~諸行無常、小樽滞在中に足指骨折の怪我

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 諸行無常。世の中、楽しい事ばかりではない。小樽滞在中にちょっとした事故を起こしてしまった。

 日本だけのことだが、ホテル客室のバスルームがフロアより一段と高くなっている。海外のフラット仕様に慣れた私は何回もやってしまっているが、今回は最大級。思い切ってバスルームの段差を蹴ってしまい。人差し指から血が噴き出て、悲鳴を上げる。

 しばらくすると、指がどんどん腫れ上がり、黒ずんだ紫色のあざ(内出血)が指全体だけでなく、隣の指にもじわじわと侵入してくる。爪の生え際からの出血も同時進行で止まらない。絆創膏を張ってもすぐに赤く染まる。

 重症だ。以前捻挫と間違えられて結局、第5中足骨骨折(下駄骨折)をやってしまった苦い経験を思い出す。日曜日の学会は運が悪く、一番目の報告になっている。無理だ。靴を履いていけるような状態ではない。大会委員会に緊急連絡して報告をキャンセル。

 日曜朝一番でタクシーに乗って小樽の救急病院に駆け込む。早速、レントゲンで確認すると、指先の骨に軽微なヒビが入っていてやはり骨折だった。

 やってしまった。ただ場所は場所でギブスするほどのものではないと医師がいう。出血が止まるのを待って、テーピング固定したうえで静養すれば、数週間で治るだろうと。

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