騙されるな!バイデンは親中政策を貫く

 「戦略的忍耐」(strategic patience)。――1月25日の記者会見で、ホワイトハウスのスポークスマンがバイデン政権の対中政策について、この言葉を繰り返した。

 やはり、予想通りの「親中」だった。新政権の対中政策について、なお検討中とスポークスマンが言っているが、対中政策ほど重大なアジェンダは、新政権発足後になって悠長に検討するとは考えにくい。骨子がとっくに固まっていただろう。全米反中ブームのなかで、親中実体の政策をいかにうまくパッケージするかが確かに検討に値する難題だ。

 「戦略的忍耐」。「忍耐」とは、相手が何をやっても我慢するということだ。少なくとも主導的な出撃はしないという明確な意思表示だ。トランプ政権のスタンスから明らかに後退である。いや、量の問題ではない。質の問題だ。

 バイデンは、仲間各国と協議しながら、対中政策を含める重大アジェンダを決めるといっている。聞こえはいいが、実体は不作為。中国を恐れた欧州などと相談した結果は、目に見えている。だからこそ、トランプは独自の強硬姿勢を固めて中国と戦ってきた。要するに、米国が音頭を取らなければ、何も始まらない。

 繰り返すが、バイデン政権が検討しているのは、対中政策そのものではなく、トランプが作ったいわゆる不可逆的な中国対抗路線をいかに、可逆的なものに変換するかである。バイデンは必ず親中政策を押し通す。表向きには対抗の姿勢を見せても、親中の正体は変わらない。

 日本や台湾が「バイデン政権は対中強硬姿勢を維持する」と捉えているのは、希望的観測にすぎない。習近平の高笑いが聞こえてくる。

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