執筆出版企画破棄~『日本国崩壊 方舟よいずこ』

 『日本国崩壊 方舟よいずこ~メカニズムと生き残り方』という新しい出版企画をもっていたが、破棄することにした。高市早苗氏が総理になってくれれば、日本国崩壊という可能性がほぼなくなるし、氏が当選しなかったら、崩壊から助けることもできないだろう。そういった状況がほぼ判明したので、執筆する意味がなくなったと、判断した。破棄された企画を公開しておこう――。


『日本国崩壊 方舟よいずこ~メカニズムと生き残り方』(仮)

 昨今日本を取り巻く環境は厳しい。百年に一度の大変革といっても、決して一般人が待ち望むような「変化」ではない。コロナに直面し、大方の日本人は「昨日に戻りたい」「従来の生活を取り戻したい」と願い、過去回帰願望から脱出できずにいる。しかし、この先の道が険しい。民主主義は有事に弱く、コロナによってその脆弱性が改めて浮き彫りになった。一方、それを逆手にとった中国は勢いを増して攻撃を仕掛けてくる。民主主義国家はいささか独裁に負ける様相すら呈している。民主主義の制度的脆弱性、特に有事下の機能不全とはどんなものか。現状を踏まえて、第1のメカニズム(内的=機能不全メカニズム)を解明する。

 中国による浸透は、麻酔薬や覚せい剤のようものだ。痛みを感じないし、時には心地よささえ覚える。国家や社会の軋み音や亀裂が目立ちつつも、上辺の正論(「安全安心」といった類の美辞麗句が好例)によって隠蔽されている。日本国の崩壊が進んでいる。その崩壊は必ずしも一夜にして破滅したり、あるいは植民地に転落したりするような可視的なものではない。何かがフェードアウトしながら、何かがフィードインする。不覚にも症状なき病が進み、「崩壊」にいたる道を歩み始める。第2のメカニズム(外的=崩壊促進メカニズム)を描き出したい。

 日本国崩壊を見たくない。ただ、それで確証バイアスの陥穽に陥ってはいけない。むしろ崩壊を仮説にして、危機回避の施策を進めていきたい。その話はもう語られて久しい。危機回避するための提案も多数出ている。しかし、実施に向けて動き出しているのだろうか。論理的な議論が往々にしてタブー視されたりもする。それが日本社会だ。保守右派は愛国心をちらつかせながらも、決して一枚岩ではない。これに対して、リベラル左派ははるかに一致団結している。この辺は日米が共通している(2020年米大統領選が好例)。やるべきことを分かっても、実行できない。病の根源や治療法が明らかになっても、患者が治療拒否をする。なぜだろうか。そこで、第3のメカニズム(致命的=治療拒否メカニズム)を浮かび上がらせる。

 そうした(危機の不可避性が明らかになった)バッググランドの下で、日本人には方舟が存在するのか。その答えを、筆者が経営コンサルタントという立ち位置から、ミクロベース(組織や家族などの低次共同体や末端個体レベル)で提示していきたい。善悪といった道徳的目線を捨て、純粋に生物の自己保存欲の次元からサバイバルの方向性を見出したい。国家や所属共同体(企業)とのデッカプリングが危機回避の大前提となる。遠心力原理に基づき、いかに自己強化に取り組むか、その道を探し求め、切り開いていく。つまり、生き方を変えることが、最善の生き残り方なのだ――。

 原理法則にとどまらず、サバイバルの具体的な方策も提案していく。安全や幸福を国家に託してはいけない。ヒト、モノ、カネ、情報という4つの方面から、「自分方舟づくり」の戦略戦術を提示する。

目次(案)

 病を患うには、内的要因(免疫)と外的要因(環境)という2つのメカニズムが絡んでいる(例:免疫力の低い(内的要因)人が、人の集まる密状態(外的要因)に入り、コロナに感染した)。病を治すには、治療法が存在するか否か、そして患者に治療を受け入れる意思があるか否かという3つ目のメカニズムが加わる。本書はまず、日本の病にかかわる3つのメカニズムを解明する(第1~3章)。その病が治らず、日本国が崩壊するかもしれないという仮説的な結論に至った場合、日本人はそれぞれの生き残り方を考え、そしてすぐにでも行動しなければならない。本書の後半(第4~6章)は、日本人(個人や家族単位)にとっての「方舟」とは何か、その設計図と作り方を示していく。

序章 昨日にはもう戻れない

第1章 民主主義の故障メカニズム
 ● トランプの負け方
 ● ワシントンの沼と永田町の闇
 ● コロナに弱い民主主義
 ● 有事を知らない羊の群れ

第2章 日本の自壊促進メカニズム
 ● 「安全安心」に騙され続ける民
 ● 中国嫌いでも中国から離れられない日本人
 ● 偏向報道と愚民論
 ● 症状なき病と崩壊に至る道

第3章 致命的な治療拒否メカニズム
 ● 正論がタブー、議論もタブー
 ● 改革のメスと革命のギロチン
 ● 戦艦大和とタイタニック
 ● 日本国崩壊、死して蘇る

第4章 方舟の設計図
 ● 離婚を考えて結婚する人たち
 ● 情報弱者がカネ弱者よりも惨め
 ● 共同体の取捨選択
 ● 方舟の設計図

第5章 日本国デッカプリング
 ● 富士山は登るよりも遠くから眺めた方が美しい
 ● 中国人の国家デッカプリング術
 ● 狡兎三窟の実践
 ● 労働所得よりも資本所得

第6章 国破れて山河あり
 ● 政治音痴は脱落する
 ● 毒を以て毒を制す
 ● 哲学の鉄人は世界を制す
 ● 将来を予測するな!備えよ

終章 天は自ら助くる者を助く


タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。