参加者の声~生き方改革勉強会(第4回)トヨタ・日本企業の壊れ方、知られざる衰退のメカニズム

 1月23日に行われた「生き方改革勉強会(第4回)」【ビデオ講座】トヨタ・日本企業の壊れ方、知られざる衰退のメカニズム(0011))について、多くのアンケート回答をいただいた。一部抜粋掲載する。


1.① 今回のセミナー内容について~関心があった内容

● 現在の多くの日本企業での業務改革の取り組みは、本質的な解決につながっていない気がしていたため、このまま表面的な改革が進めば益々競争力が低下すると考えていました。そこで、日本企業の壊れ方や衰退メカニズムについて具体的な事例が知りたく、今回参加させていただきました。
● なぜ日本企業は変われないのか②日本人経営者が日本企業を変えていくのは難しい。そこで、空気を読む必要のない外国人経営者や海外拠点をうまく活用することが重要である。
● ハードランディングは避けられない。
● 日本の大企業の衰退していくことがわかっていても変わることができないメカニズム
● 日本の地方の中小企業は、社長の思いで変革は可能ですが、本日のお話は、グローバル企業をイメージした講演として捉えればよろしいでしょうか?マレーシアの企業と直接取引をしたいものです。

1.② 今回のセミナー内容について~有益と思った内容

● 準備を怠ってはいけない。
● ヒューリスティック(中国)とオプティマル(日本)の対比
● 今までの日本企業(特に自動車産業)の競争力は「技術」と「資本」であったが、電気自動車になることによって「技術」の優位性が低下して「資本」の競争となり、日本企業の立ち位置が厳しくなっている点は、とてもすっきりと理解できました。海外(特に中国)の企業は、競争領域をどこに設定すれば自社が勝つことができるかよく考え、それを実行するためのフィールドに誘導し戦うことに、とても戦略的で優れていることを痛感しました。そして、欧州企業による標準化戦略とはまた異なる、人やお金といった中国の強みを最大限に活用した切り口と感心しました。一方、日本は空気(雰囲気)という独特な要因に大きく支配され、やらなければならないことをわかっていても、身動きが取れないことに問題があることを理解しました。要は、経営者が本質を理解していないという単純な能力不足の話でもなく、わかっていてもできない社会環境にこそ、我々従業員の覚悟不足も含めて日本企業衰退の原因になっていると理解しました。今まで現在の社会環境に対応できるトレーニングを受けていない現在の従業員が、突然自立しなさいと言われても気の毒な点もあり、社会の意識が変わるには外圧か数十年単位の時間が必要とも認識しました。突き詰めて考えると、本当は無理に雇用を維持するよりも、流動化を促進した方が新しい可能性が広がり、実は会社も従業員もハッピーになる気もします。チャレンジできる環境と、失敗したときのセーフティーネットを充実させることが、社会の空気(雰囲気)の変化を促進すると思いました。

1.③ 今回のセミナー内容について~よく理解できなかった内容

● 空気感

2. 今直面している問題点・課題、または取り組みたい課題、あるいは会社に取り組んでほしい課題

● 危機意識を持つ従業員とそうでない従業員をきちんと判断できるマネジメント機能の育成
● グレートリセット
● 企業とそこで働く人との新たな関係構築
● 硬直化した人事システムの改善
● 人材確保が困難。
● 第二の敗戦が日本の空気を変えるのに必要とのことでしたが、いつ頃になると予測されていますか? 明治維新から第二次世界大戦の敗戦まで77年で、今年は第二次世界大戦終了から77年目だそうです。

3. 今後の勉強会で取り上げてほしいテーマ

● 副業と起業について
● 日本社会および日本企業が「失われた30年」を経て転げ落ちていく中で、どのようにしたらV字回復できるのか、学者や役人の視点とは異なる、立花先生独自の視点や見方、処方箋を勉強させていただきたいです。
● 空気が改革を阻む中で、危機意識を持つ従業員もいます。全員で沈みゆく船を覚悟したり外圧を待つのではなく、社会の空気を変えるために(あるいは生き残るために)個人レベルで取り組める手段は何かを知りたいです。
● サラリーマンがどのようにディ・セントラリゼーション能力を身に付けていったらよいのか、指針や着眼点を示していただけるとありがたいです。
● 地方企業とマレーシア企業のマッチングの可能性と将来性


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