たまにはバカな話をしよう、GDPの不思議な魔術

 「保八」、GDPは、何としてでも8%の成長を維持しなければならない。中国の願いがかなった。2009年のGDP速報値が8.7%増の33兆元強。見事に達成だ。誠にめでたいことだ。

 よく考えると、GDPという数字にどういう意味が込められているのだろうか。そんな簡単なこともわからんか。経済の成長、つまり富をもつようになる。お金持ちになるということだろう。

 で、もっと、馬鹿な質問をしてみよう。何で、お金持ちになるの?お金があれば、買いたいものが買え、裕福な暮らしができる。じゃ、何で裕福な暮らしをしたいの?あなた、頭がおかしいじゃないか。それは、幸せになれるからだよ。それ以上、もう聞かないことにしよう。不幸を望んで生きている人はいないだろう。あまり不幸だと、人間は自殺してしまうくらいだから、幸せな暮らしが人間の最終目的らしい。

 そこで、とりあえず、一つ結論が出た。「幸福」を求めることに、人生の意義がある。では、いまの一連の質問だが、逆戻りしてみよう。

 裕福な暮らしがあれば幸せになれる。お金があれば裕福な暮らしができる。経済成長でお金持ちになれる。GDPが伸びれば経済が成長する。なるほど、GDPが伸びれば、幸せが増えるということになるわけだ。じゃ、GDPが8%も成長したので、声を大きくして、「皆さん、この1年で昨年より8%幸せになりましたか?」と聞きたくなる。

 この1年で8%も幸せが増えたという人、このブログのランキングボタンを、ぼちっと押してくださいな、といったら・・・ランキングをやめた私のブログに、ぽちっと押すところがないのが残念だが、あったとすれば、何クリックが入るのだろうか。

 そんなばかばかしいことを考えながら、今日からは1泊2日の北京出張に出る・・・。

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