幸福実現党の「自助努力」「勤勉革命」政策と私の観点

 幸福実現党は「自助努力」「勤勉革命」を打ち出している。ちょうど良いタイミングにフェイスブックではYanoさんという方から良いコメントをいただいたので、その紹介も兼ねて、私の観点を6点ほど述べさせてもらいたい。

 1点目、弱者救済・扶助の財源を確保することだ。財源を提供してくれる強者の貢献意欲を削がないように納得する形を取る必要がある。まずは弱者救済をポリコレにしてはいけない。強者がいかにも悪であるかのようなルサンチマンを取り入れてはいけない。それが次の2点目につながる。

 2点目、強弱の善悪定義(価値判断)をやめることだ。強はただの強であり、悪ではない。弱もただの弱であり、善にはならない。強弱には価値判断をしてはいけない。強弱の存在を事実認識として認めるべきだ。強弱の格差は競争の結果であるならば、競争そのものをなくすのではなく、公平な機会と公正なルールを確保すべきだろう。

 3点目、偽弱者を見極めることだ。弱者救済の対象となる弱者は、果たして救済や扶助を必要とする「本物弱者」であるかどうかを見極める確認作業だ。十分な能力があるのに、単に労働意欲がないだけに弱者と偽る者を排除しなければ、頑張っている正直者が馬鹿を見ることになる。

 4点目、偽強者を見極めることだ。自分の実力に頼らずに、縁故やら既得権益集団への所属やら正当な競争によらぬ手段で不正に強者の地位を得た偽強者を見極め、強者の地位から引きずり降ろさなければならない。上記の偽弱者とセットにし、真の競争メカニズムの構築が欠かせない。

 5点目、真の競争メカニズムを構築することだ。新自由主義とかいっているが、日本は新自由主義など一度たりとも体験したことがない。過剰競争以前の問題であり、正当なルールに基づく本物競争すら未体験のままになっている。まずは社会主義的な発想を排除し、「新・資本主義」ではなく「真・資本主義」の導入である。

 6点目、「真・資本主義」を認識することだ。マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が全てを語っている。つまりは信仰をもって「自助努力」に徹し、「勤勉革命」に取り組むことだ。

 日本をより健全な社会にするために、「弱者救済」の最小化、「弱者強化」の最大化は欠かせない。戦後の焼け野原から立派に立ち上がった日本人は、決して弱者ではないはずだ。

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