医療ビザと中国人富裕層への取り組み戦略

 医療ビザ。

 長妻昭厚生労働相は24日、日本の高水準の治療や検査を受けるための外国人の入国を簡素化する方向で、検討を進める方針を明らかにした。海外、特に中国の富裕層を狙った施策だ。

 もっと早く動き出せばよかったのに。アジアでは、すでに台湾や韓国が先を走っている。特に、台湾は中国語など共通文化基盤の優位性を有しているだけに、中国の富裕層への取り組みがしやすいだろう。日本という国は、とにかく外国慣れ、外国人慣れした国ではないから、困るのだ。このようなグローバル化時代では、致命傷である。

 先日、日本で、当社日本法人のエリス・ジャパン株式会社の銀行口座を某大手都銀で開設しようとすると、当社は海外事業がメインだと説明しただけで、それはそれは大変な騒ぎだ。「えっ、海外ですか?」と目を丸くする銀行の担当者を見ると、がっかりだ。

 「外国」や「海外」といえば、外国語。私は違うと思う。どんな環境の下でも生き延びられる、サバイバルの力が強く求められている。外国語はその武器の一つに過ぎない。ビジネスマンなら、外国語ができなくてもいいと思う。通訳をつければいい。ただし、通訳が正確に訳しているかどうか、言葉が分からなくとも、相手の表情を読み取る力は絶対必要だ。そのまま1年や2年やれば、外国語は自然に身につくものだ。

 外国語は、「習得」するよりも、「体得」するものだ。

 中国人の富裕層に特化したインバウンド施策に余念がない日本。ビザやら通訳やらただの手段に過ぎない。肝心なことに、中国人の富裕層はどういう人間たちなのか、彼たちが求めているものは何か、いまひとつ明確ではない日本の誘致では失敗が必至だ。

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