魚食いの旅センポルナ(7)~ロブスターも怪魚毒魚も食べる

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 センポルナ最終泊。昼過ぎ13時、ホテルにチェックインすると、夜までの予定は空白。午後は軽く昼寝。東にあるサバ州はマレー半島(西マレーシア)より1時間ほど早く日が暮れるので、夕方は明るいうちに、早めに街へ繰り出す。さあ、食べるぞ!

 夕食はもちろん魚食い。場所は、漁港沿いの「魚横丁」にある「漁港海鮮楼(Fish Village Seafood Restaurant)」。この横丁のレストランは9割以上華人が経営している。時価相場のシーフードも大体どこも同じ値段になっている。明朗会計で安心だ。どこへ行ってもさほど変わらない。

特大サイズのロブスター

 本日は少し贅沢にロブスターを食べる。ロブスターは特大サイズよりも、2人なら中サイズの1匹で十分。しかも2種類の調理法でお願いする。まずは刺身。切り方はともかく、素材で勝負するわけだから、味は申し分なし。気になる醤油もわさびも、一応持参しているのだが、お店のものでも合格。

 もう1種類の調理法は生姜ネギ蒸し。これは本系中華だけに全く問題ない。素材は完璧に生かされている。満足だ。ロブスターの値段は1kgあたり350リンギット(約1万円)。われわれが食べた中サイズは600gで200リンギット(約6000円)。当日の夕食代の半分以上を占める。ロブスターはやはり高価な食材である。

 魚は「石頭魚」と呼ばれるオニダルマオコゼをいただく。オニダルマオコゼは自然界で最も毒性の強い魚の1つで、人間が刺された時の痛みが致命的と言われている。海底や岩礁の下を好み、目立たない岩に身を隠している。石に見え、誰かが気づかずに踏んでしまうと、即座に反撃に出て猛毒を発射する。

 外見が醜悪で毒を帯びる恐ろしい魚だが、調理されてみると、肉は透明感があって美しい。甘美な食感は何とも言えない。怪魚毒魚ほど超絶旨いとよく言われるが、外見や毒と旨みに何の関係があるのか、私は魚の専門家ではないのでわからない。ただ人間の場合はこの法則が当てはまらない。魚よりよほど複雑で厄介だ。

 ご馳走様でした。

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