太刀魚の刺身と焼きどっち美味しい?そして炉端焼き雑想

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 11月29日(火)朝、宿泊先のロイヤルパークホテル羽田から電車で移動。終日、財務・総務系の仕事。3年近くも日本に来ていないので、残務処理に追われる。

 夜は、横浜の炉端焼店「うだつ」で親族と食事会。身内の会合とはいえ、ずいぶん前から計画し、候補店を何店舗も上げて「選定作業」を行った。高級店よりも居酒屋系を好む私の希望が通ったようだ。感謝、感謝。

 炉端焼きは、基本的に素材を楽しむカテゴリーである。この店は、おいしい太刀魚の刺身を出している。太刀魚は焼いて食べたほうがおいしいという人もいる。中華料理では揚げたりもするが、太刀魚は「光り物」であるから、火を通してしまうと銀色の皮目が生かせなくなる。もったいない。だから、刺身だ。

 太刀魚は他の魚に比べたらいびつな形をしているので、特殊な捌き方が必要かと思ったら、普通の三枚おろしだった。味は淡白だ。もう少し濃厚な味を楽しみたいなら、確かに焼いたほうがいいかもしれない。もちろん、刺身と焼きという2通りの調理法を同時に楽しむのが最上である。

 炉端焼きという業態も、私は大好き。2019年に訪日中のトランプ大統領は安倍晋三首相(いずれも当時)に炉端焼店に招かれた。なぜ寿司や懐石料理ではなかったのか?炉端焼きは客単価がせいぜい5000円くらいと非常に安く、業態的には料理店よりも居酒屋。

 しかし、炉端焼きは、日本的な郷愁を誘う特別な料理である。そう感じませんか?

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