社長会研修、中国現法の経営といえば人事労務問題

 今週金曜日はS社グループ、来週月曜日はC社クループ、立て続けに「社長会」研修の講師を引き受けている。テーマは、もちろん中国人事労務。いずれも半日コース。

 「社長会」とは、大手企業グループの全中国(大中華)各地域現法総経理や副総経理、日本本社経営企画室、法務部、人事部、中国室の幹部らが集まる会議のことだ。通常年に一度行うことになっている。

 最近、むしろ、中国の人事労務がこのような社長会のメインテーマになっているようだ。S社グループの場合、「この頃、中国の経営課題といえば人事労務」とトップ・プライオリティに掲げているほか、C社は毎年定例の人事労務研修で、私は2年目の講師引受となった。

 総経理や本社幹部たちは、中国労働法の詳細よりも、戦略レベルの人事や経営の方針を定めることが仕事である。だから、経営者の目線を意識し、実務面における問題意識をさらに昇華させ、戦略策定上の意思決定に転化する材料としてプレゼンするのが、私の仕事になる。講演用のコンテンツは山ほどあるが、「社長用」に取捨選択し、アレンジするのが大変だ。

 基本的に、一方的な講義は半分程度にし、あとはライブで質問やテーマを投げていただき、その場で議論を進めていくことになる。

 昨年よりも、今年、「社長会」講師の問い合わせや依頼が急増している。時間が許す限り、引き受けるようにしている。複数の経営者と情報交換し、経営現場の問題点を議論できるのがうれしい。

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