マレーシア旅行ドタキャン(前編)~海のリゾートよりも市内観光!

 夏休み中に軽い話題を共有しよう。

 仕事柄、行動心理学や社会心理学の勉強に取り組んでいる。このたび、身近な事例があって、分析にあたっているが、まだ明確な答えを出しかねている。是非、心理学畑の専門家からご教示いただきたい。

 夏休み中に、日本から某親戚A家族(日本人経営者家族)がマレーシアへ休暇で訪問することになった。大歓迎!ゲストを迎えて現地案内するので、早くも4月という早い段階で、スケジュールを組み始めた。A妻が「主人から一任された」ということで私からA妻へ提案した。

 時期的にマレーシアの東海岸は海が美しく静かで乾季のベストシーズンにあたり、クアンタンのHyatt Regencyという高級ビーチリゾートに2泊し、海を楽しんでから、クアラルンプール首都圏に戻り、マラッカ観光して帰国するというスケジュールを組んでみた。A妻は喜んでこれでいこうと確認したので、早速現地手配に入った。

 手配中には、予算から、ホテルの状況や各地での食事の内容、移動の交通手段・車両タイプ、マラッカの観光スポット、最終日我が家での食事会の食材まで、細かくA妻と相談し、A妻もA夫に確認したうえでGoサインを出した。それに沿って、手配がすべて確定した。

 しかし、なんと、マレーシア到着の4日前に、事件発生。

 A夫が(A妻を通して)突然旅行計画の変更を求めてきた。ビーチリゾートは退屈だから、市内観光に変えたいと。ホノルルだったらそれで問題ないが、クアンタンは小さな田舎町で市内観光と言っても、何もない。

 空港・首都圏から車往復で10時間近くかけてわざわざ東海岸まで行き、高級リゾートに泊まるのは、綺麗な海を楽しむためだ。ビーチリゾートをやめて、何もないクアンタン市内観光に変更するとは、そもそも時間とお金をかけてクアンタンまで行く意味がなくなる。

 早く言ってくれれば、当初からビーチリゾートの代わりに、連日クアラルンプール市内観光に当てただろう。そのほうがはるかに合理的で効率が良い。出発4日前に言われても、車のチャーターやホテルの宿泊はすべて確定しているので、現地の業者に迷惑がかかり、キャンセル料も無駄になる。

 A妻が電話をかけてきて、「迷惑をかけて、申し訳ありません」と切り出すと、電話口の向こうに聞こえてくるのは、A夫の怒鳴り声、「お前謝るな、何も謝ることはない」と。

 私は、キャンセル料を払ってでもいいから、せっかくの旅行で行きたくないところは行かないほうがよく、東海岸をやめてクアラルンプール観光に変更しようかというと、A夫は「もうマレーシアには行きたくない」と、旅行自体を全キャンセル。もちろん、A家族全員分の航空券も100%のキャンセル料が発生し、大きな損害を蒙った。

 理不尽よりも、理解しがたい行動で、その裏にどんな心理が隠されているのか。佐藤優氏いわく「内在的論理」、その人にはその人の価値観や信念体系、思考回路があって、それはどんなものか。私は非常に興味をもった。

 しかし、実はこれで事件が終わらない。まだ続編もあるのだ。

<次回>

夏のマレーシア東海岸ビーチ
タグ: