美女案内小姐と排泄系統の出口問題、さよならできない苦悩

 結局、外資頼みじゃないか。中国の「外資三法」(外資、中外合弁、中外合作経営企業法)の改正が加速化している。外資審査批准の簡素化が中心で、「ようこそ、いらっしゃい」という姿勢が再び鮮明になった。騙されてはいけない。

 レストランの入口受付に立つ、艶やかなチャイナドレスに身を包む美女案内小姐に目を奪われ、ついつい吸い込まれてしまう。いざ席につくと、態度の悪いウエイトレス、不味い料理、最後に勘定でもめて後味の悪い外食体験談・・・

 中国の外資投資もこのような事例があまりにも多い。問題は入口ではなく、出口だ。外資の場合、進出ではなく撤退を見れば、その国の本当の法治度が分かる。

 「中国から日系企業の撤退がまだ少ない」という中国音痴のいわゆる中国評論家が多い。撤退が少ないのではなく、撤退するにも撤退できない企業がぞろぞろいるからだ。当社は撤退コンサルティングを基本的に受けない方針を出して久しい。撤退コンサルは進出コンサルより何倍ものフィーを取っても、良い結果がなかなか得にくいし、撤退なのだからただでさえ利益の出ない企業にこんな大金を取るような残酷なことは決してできないのだ。

 一部の韓国企業とかは夜逃げする。一夜にして消えている。日本企業はまじめで法律を守って清算撤退しようとすると、酷い目に合う。正直者が馬鹿を見る。これが今の中国だ。

 労働現場も同じだ。採用は簡単だが、解雇は天に登るほど難しい。問題は入口ではなく、出口だ。

 繰り返しいう。中国の問題は何かというと、食欲と栄養摂取の問題ではなく、消化系統と排泄系統の問題だ。だから、「ようこそ、中国へ」の前に、まず、「さよなら、中国」を考えるべし。便秘が怖い。

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