在中経営リスク危機管理セミナー、リスクとの付き合い方

 昨日は上海で、「有事に備える在中経営リスク危機管理セミナー」を満席開催。

 天津爆発事件をはじめとする工業災害リスク、食の安全リスク、中国版安保法制である「国防動員法」絡みのリスク、局地紛争等有事リスク、反日キャンペーンリスク、便乗ストライキリスク等、中国リスクを中心に、企業への影響予測と対処方向性について半日話をさせてもらった。

 リスク回避とはいっても、回避できないリスクもある。リスクそれ自体が一種の変化であり、当事者にとって不利益を伴う変化である。変化を避けられない以上、どのような受け入れ方をとるかを考えなければならない。リスクとの付き合い方である。

 そんなこと起こりそうもないという考え方もある。また、「予想外」や「未曾有」を理由にする逃げ方もある。それは企業それぞれのスタンスだ。

 このセミナーを企画した発端は最近、中国経営リスク管理マニュアル作成案件が増えてきたことだ。中国リスクは古くから叫ばれてきたが、従来のリスクと今のリスク、どのような本質的な違いがあるか、これを真剣に考えなければならない時がきたのかもしれない。

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