指揮者本名氏を囲む会、理性と感性の結合を語る一夜

 昨晩、来馬公演中のベトナム国立交響楽団総監督・指揮者の本名徹次氏、マレーシア人女性弁護士J氏ご夫妻を自宅に招いて、内輪の食事会を催した。

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 あいにくの雨。食事の場所はガーデンからデッキに変えたが、ブラームスを聴きながら、クラシック談義で大いに盛り上がった。

 弁護士と音楽家、理性と感性の代表格。その接点はどこか、あるいは排他性が目立ってしまうのかと大変好奇心があったものの、蓋を開けてみると見事なハーモニーだった。

 そもそも古典作品の多くは宗教や哲学などに裏打ちされている。作曲家自身の人生体験や世界観が織り込まれる作品を理性的な視線で眺めることもできる。一方、理性の世界も感性を排除しているわけではなく、私自身も音楽から仕事のヒントを得ることがたびたびある。

 理性と感性のマトリックスというか、要素の結合が昇華し、そこに悟性が生まれる。そういうメカニズムなのかなと一瞬思えた。必然的帰結でもなんでもなく、たまたまの偶然性が触媒になっての結実。新たな景色や世界が見えてくる・・・。

 今夜は、コンサート本番。楽しみだ。

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