理解不能な飲み放題システム、店はなぜ売上げを拒否するのか?

 日本って、昔からこんなに飲み放題が主流だったのだろうか。

 札幌の居酒屋に入ると、どこもかしこも当たり前のように、「飲み放題ですよね」という状態。私は時間制限が好きでなく、習慣的にボトルを注文しようとすると、「飲み放題がお得ですよ」とウェイターが諦めずに説得を試みる。いささか理解に苦しむ。売り上げになるのに・・・。

 確かに安い。全ドリンクメニュー、銘柄物も含めて数十種類のドリンクは飲み放題なのだから、安すぎる。飲食店はドリンクの利益率が一番高いというが、これでは利益が出るのだろうか。写真の店は飲み放題90分で750円、120分980円となっているが、ウエイターは何故か強烈に90分を勧めてくる。私はゆっくりしたいから、「無理矢理」120分に変えさせた。

 別の店では、私は飲み放題メニューから好みの辛口純米酒A銘柄を注文しようとしたら、「こちらの吟醸酒B銘柄は一番単価が高いので、お得です」。せっかくの飲み放題なのだから、高い物を注文したほうが得だという意味だろう。顧客目線といえば、確かに顧客目線だが、笑うには笑えない。

 もう一点。飲み放題の場合、制限時間になると退店しなければならない。私は聞いてみた。「飲み放題の制限時間を過ぎた場合、食べ物や、別途支払いの飲み物単品を追加注文していいか」。答えは、両方ともダメ。要するに強制退店。なぜ?次の予約が埋まっているなら分かるが、そうでない場合、客が残って追加注文したほうが売り上げになるのではないか。

 理解不能である。

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