危機をどう乗り越えるか、恐怖心と闘争心の5段階進展

 人間の恐怖心と闘争心の進展は概ね5段階に分かれ、段階的にステップアップするように思える。

 第1段階は、自己欺瞞段階。リスクを感知しない、あるいは見て見ぬふりする。希望的観測が機能し、そんなことは起きないだろうと思い込み、なおかつそれをサポートする根拠を寄せ集め、自己納得・自己欺瞞する。

 第2段階は、責任転嫁段階。いよいよリスクや危機が表れ始め、あるいは深刻化し、直視せざるを得なくなると、それは「私のせいではない」と、他者に責任を転嫁し自己正当化する。依然として無作為のまま。

 第3段階は、闘争準備段階。危機が迫ってくる。行動を取らないと、確実にやられてしまう。恐怖心を抱えながらも、なんとか自助救済の手立てを模索し始める。ここまでくると、ようやく深刻さを認識する。

 第4段階は、内敵闘争段階。取りかからなければならない。しかし、怖い。特に守られてきた人間ほど、恐怖が募る。まずは、そうした自分(の恐怖心)という内敵と戦い始め、一部、第5段階と並行することもある。

 第5段階は、外敵闘争段階。恐怖心という内敵を克服し、時には死への恐れも忘れ、無我の境地に至り、外敵と戦う。これはいわゆる、「背水の陣を敷く」という境地ともいえる。

 2つの事例を挙げる。

 1つ、香港問題。多くの香港人が第5段階に差し掛かっているのに、日本人はまだ第1段階にとどまっている。ちなみに台湾人は第3段階まで来ているように思える。

 もう1つ、終身雇用の終焉。今の日本は、第2段階から第3段階への移行期にあるのではないかと思う。

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