尾身茂・地域医療機能推進機構理事長(1999年から2009年まで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局長を務め、SARSの対応にあたる)の記者発表会。これを見れば、ほぼ新型コロナウイルスのことが分かる。
動画9:45~のところから、<日本が取るべき政策>が出てくる。
原則1
● 初期の対応は迅速かつ、やや強めに行うこと。
● この時期の対応については多少の過剰は止むを得ない。
原則2
● 潜伏期間が長く、軽症例が多い疾患:水際作戦による封じ込めは極めて困難。
● 感染拡大が判明すれば→徐々に地域感染対策へシフト。
原則3
● 感染の拡大の程度(感染早期、拡大期)に応じた対応を「先手を打つ」
特に原則1をみると、日本は小出しの「戦力の逐次投入」で、完全に踏み外していることがわかる。さらに、記者質疑応答のなかに、日本の現段階戦略について感染者ではなく、「死亡者を減らす」にフォーカスすべきだと主張している。もしや感染拡大はすでに制御不能ということなのか?
いつピークを迎えるかについて、明言を控えながらも、あまり楽観視している様子ではない。