心温まる旅の思い出、コロナのすべてが悪ではない

<前回>

 週末2泊の短い滞在で泊まっていたマラッカ郊外のオーチャード・リゾート。ロックダウン再開のキャンペーンで朝夕2食付きの格安パッケージであるから、当然、3コースのシンプルな夕食が出されるのも当たり前。

 そこで、私は事前に3つの追加リクエストをした。

 ① 所定コース以外に、別料金のアラカルト料理を追加したい。
 ② 持ち込み料を払ってでも、自前の酒を持ち込みたい。
 ③ 妻の誕生日祝いで、食後に小さなケーキとキャンドルをサーブしてほしい。

 上記3点、すべてOKの回答がやってきた。しかも②も③も、無料にしてくれた。ただ、いざ現地にいってみると、社内のコミュニケーション・エラーがあったらしく、①について、実は、アラカルトメニュー停止中だったことが分かった。

 ホテル・マネージャーがすぐ飛んできて、「ちょっと待ってください、シェフと交渉する」と。結果的に、3コースから5コースに増量、しかも内容もアップグレードされた。大満足。

 ところが、チェックアウトの朝、請求書に追加料理とアップグレード分の請求が見当たらない。つけ忘れたのだろうと思って請求を求めたら、マネージャーは、「こんな時期にこのホテルを選んでいただけただけでも、ありがたい。ご滞在を喜んでいただければ、何よりもわれわれにとっての価値です」と。

 そういうわけにはいかない。何回払おうとしても、受取を拒否され続けた。「お客様のご請求はすべて済んでいます。本社財務に回してしまったので、お支払はございません」

 涙が出そう。コロナのすべてが悪ではない。このような心と心のつながりができたのもコロナのお陰だ。ありがとう。また来させてもらうよ。マレーシアに対する愛情もこれでまた増えた。

<次回>

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