マレーシアの遠隔医療、高血圧等慢性病のニーズも高く

 マレーシアの遠隔医療事情、8月12日付記事『【Wedge】コロナ在宅検査も、逆風に「便乗」するマレーシアの遠隔医療』に補足資料を若干付け加える。

 現在実務レベルで官民が取り組んでいる。TDG(遠隔医療開発チーム)以外に、DHM(Digital Health Malaysia)サイトでは、SIG(特殊利益チーム)は、政府機関や学界、財界から来た75のメンバーがデジタル医療エコシステムの開発に当たっての各種の課題に取り組んでいる。Alpha Catalystという専門コンサル会社も参画している。

 さらに慢性病の拡大にも遠隔治療の要請が出ている。たとえば、高血圧。マレーシア保健省が2020年5月に発表した「2019年国民健康と発病率レポート」によれば、マレーシアには640万人の高血圧患者がいる。つまり10人中に3人が高血圧患者である。170万人が糖尿病、高血圧と高コレステロール患者である。

 20人中に1人が過去12か月に入院歴を有し、そのうち政府病院の入院率が75.3%、私立病院のそれが25.5%。2018年の医療費が601億4700万リンギット、そのうちの52%を政府が負担しており、民間保険が7%、その他機構が6%を負担している。慢性病の長期にわたる医療費が政府の大きな負担になっている。

 政府が低収入患者の医薬負担を軽減するために、医薬サービスにおける補助が98%に達する。しかし、医療コストの上昇や患者数の持続的増加に対し、焼け石に水の状態が続いている。マレーシア政府は2020年の財政予算として保健省に306億リンギットを拠出しており、昨年比19億リンギット増となっている。

 最後に、今後に向けてマレーシアが注力している10大キー技術を列挙する。

 ① ネット通販とロボット配送
 ② デジタル支払と非接触型支払
 ③ テレワーク
 ④ 遠隔教育
 ⑤ 遠隔医療
 ⑥ オンライン・エンターテイメント
 ⑦ サプライチェーン4.0
 ⑧ 3Dプリンター
 ⑨ ロボットと無人航空機
 ⑩ 5GとICT(情報通信技術)

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