抗原連続変異、感染急減の不気味さ

 1回目79%、2回目75%。――マレーシアのコロナワクチン接種率データ。世界のどこの国も似ている。2回目の接種率がどんどん1回目に追い付き、限りなく接近しつつ、2回目の完全接種率は概ね横ばいで推移する。

 特殊なケースを除いて、一般的に接種率は8割が限界のようにみえる。一時、デルタなどの変異種には9割以上の接種率が必要だともいわれていたが、最近ブレークスルー感染が当たり前のようになってきたので、その話は聞かなくなった。

 最近感染確認者数が急激に減っている。理由が分からないというが、「無症状感染」が増えている可能性はないだろうか。まったくの無症状感染なら、まず検査に引っ掛からないわけだから、数字に表れない。重症も死亡も減っているのだから、そのまま普通の風邪になってもらえばいいのではないかという考え方もあるだろう。

 しかし、不気味と思いませんか?季節性もなく、通年性のインフルエンザが世界中に恒常的に存在していること。もしや、ウイルスが何かを企んでいるのかもしれない。

 抗原連続変異というのがあって、まさにこれだ。本質は「蓄積」にある。ウイルスは、多くの感染を繰り返し、数を積み上げる。そこから生き残るための技を学習し、ノウハウを蓄積する。量の変化をもって質の変化をなす。最終的により強い変異種を生み出し、ワクチンの効果をなくすという段階にいたる。

 要するに人体の免疫機能になるべくタッチせず、感知させないのがミソ。それが無症状だ。無症状であるが故に、手を加えること(検査・治療)もない。ウイルスが自由に活動できるわけだ。表面的に感染が収まったようにみえ、人間はどんどん社会活動を増やす。そこでひそかに感染が広がる。

 人間が手を打つのは、「個体に異常や苦痛を感じたとき」「医療施設(病床)逼迫したとき」「死亡者が異常に増えたとき」という3つの状態のみだ。もし今が抗原連続変異の進行中である場合、状況が当てはまる。

 この最悪シナリオを回避するために、どうすればいいのか。まずは、いくつかの特定区域を画定して無差別の全員検査を行うこと(検証)だ。しかし、それをやると、為政者にとって自ら厄介なことになりかねないので、知らんぷりをしたほうが得なのだ。とにかく、今はワクチン、ワクチン。接種率を追いかける。それに徹する。

 無論、私の仮説は杞憂に終わることを願っている。

※ 抗原連続変異(Antigenic Drift、抗原ドリフト)とは、免疫系によって認識されるウイルスゲノムの突然変異の無作為な蓄積の過程。このような蓄積によりウイルスの抗原性が著しく変化し、免疫系による攻撃からの回避を助けることがある。この過程は免疫性の喪失あるいは特定のウイルス株に対するワクチンの効果の喪失を誘導することがある。抗原連続変異によって新しく別の種への感染を可能とすることがある。

タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。