愛犬ゴン太治療実録、患者の自己学習・防衛とは

 先月9月10日頃、愛犬ゴン太が突然歩かなくなった。ロックダウン中だったので、近場の動物病院クリニックに連れて行くと、椎間板ヘルニアの疑いがあり、すぐに大手のG病院に行って、MRI検査をやったほうがいいとA医師に言われた。

 ダックスフンドは、椎間板ヘルニアの発症率の高い犬種で、平均25%と犬全体の3 倍以上の数値となっている。症状からしてもヘルニアに間違いないだろう。A医師に聞く、「なぜ、MRI検査をやるのか」。「MRI検査をやらないと、具体的な患部の場所を特定できないから」。ごもっともだ。

 では、患部特定してどうするかというと、外科手術。シナリオが見えてきた。ゴン太は13歳の高齢犬。まず体力的に手術に耐え得るかの問題もあるが、それに先立って麻酔の関門がある。MRIも麻酔が必要だから(動物が動かないようにするため)。リスクの連続である。

 ネットで調べると、犬の椎間板ヘルニアには、内科治療と外科治療の2通りの治療法があり、症状のグレードによって使い分けるということがわかった。ゴン太の症状からすれば、最高グレード5のなかの3にあたるので、すぐに外科手術の方向に進む必要があるのか。疑問を感じた。

 早速、信頼のおける知り合いの獣医師B先生に相談。やはりゴン太の年齢を考えると、なるべく手術のリスクをとりたくない。とりあえず内科治療を試みて状況を確認したほうがいいとB先生から助言をいただいた。内科で治る可能性がないわけではない。

 翌日、遠方にある別の動物病院にゴン太を連れて行き、C先生に診てもらった。すぐに投薬と鍼灸療法がスタート。経過は順調。結論からいうと、1週間後にゴン太は自力で立ち、ゆっくり歩けるようになった。そして1か月後はほぼ正常に戻った。今は先生指導のもとで過剰な行動を避け、療養しながら、軽く散歩も連れて行けるようになった(動画)。

 A先生を批判するつもりはない。ただ患者としては、セカンドオピニオン自己学習は絶対必要だ。「治療」は常識であっても、すべてではない。犬にとって最小の苦痛・リスク最大の幸福とは何か、常に考え、判断する必要がある。人間にも同じことがいえる。

 肝心なのは、「なぜ」を問うことだ。

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コメント: 愛犬ゴン太治療実録、患者の自己学習・防衛とは

  1. 立花さん、ご無沙汰しています。ブログはいつも拝見しています。
    ゴンちゃんの件で、すでにご案内済みかもしれませんが、情報をお知らせします。
    知り合い、親戚でも胴長犬のヘルニアをコルセットで完治させた事例があります。
    以下の装具店のものです。
    http://www.toyosogu.com/product.html
    犬好きで知られる坂上忍氏のわんちゃんも使用実績があるようです。
    ゴンちゃん、完治しますように。

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