立花家は節約励行に取り組み中、不確実性の時代に対応

 立花家は節約励行に取り組んでいる。不確実性の時代、明日どんなことが起きてもおかしくない。備えあれば憂いなし。そういう意味で節約が必要で、昔の状態からダウングレードすることに慣れなければならない。

 まずは出張や旅行の飛行機は、ビジネスクラスからエコノミーへと格下げ。いつも乗っていた席を横目に通り過ぎて後方座席を目指す。あまり良い気分ではない。それはビジネスクラスの方が乗り心地が良いに決まっている。この変化を乗り越えなければならない。辛いけど。(写真:Before-3年前、After-今)

 自宅とクアラルンプール空港の送迎。当初はメルセデスベンツの200リンギットから、日本車の135リンギット、最近は「特約車」の95リンギットかGrabの72リンギットへと格下げした。

 「衣・食・住・移動」のコスト削減――。

 まず、「衣」は問題なし。私は昔から服装に無頓着で「見られ方」を気にしない人だった。マレーシアに移住してからは、南国生活のため年間数枚のTシャツと短パンしか新調しない。コロナでリモートワークになった以上、スーツや革靴も必要なくなったので、衣服コストはすでに最小限に抑えられている。

 次に、「食」。これも40代後半から「B級ファン」になってしまったので、和牛やら懐石やらフレンチやらその類のものには興味がなく、とにかく安くて旨いものに執着し、庶民の味に情熱を燃やしている。「飲」も同様。最近はタイウィスキーに凝っている。プーケットから買って帰ってきた、1本450バーツ(約1700円)のローカルウィスキー。味はそれほど洗練されていないが、コスパは最高。味は悪くないので、現地ではコーラ割りが主流だが、私はストレートで飲んでいる。

 さらに「住」。これまで住んできた賃貸住宅をやめ、郊外に住宅を購入し、来年前半に移り住む。敷地面積も建物面積もほぼ今の3分の2。ただ家族の人数からすれば窮屈とはいえず、慣れれば問題はないだろう。賃貸でなくマイホームになれば、いろいろと内装や庭は勝手にいじれるので、その分楽しみが増えるかもしれない。

 最後に「移動」。冒頭で述べたように、コスト削減・節約励行は現在取り組み中である。自家用車については私は「ニューモデル」にまったく興味がなく、買い替えはしないのだ。

 私の主業である経営コンサルには、致命的な欠陥がある。それが「平時」を前提にしており、「有事」を基盤として想定していないことだ。リスク管理や危機管理はあることはあるが、限界がある。現代の戦争の複雑性、不確実性にどこまで対応できるのか?そもそもどんな企業でも一瞬にして経営ができなくなる可能性がある。世界大戦中に経営はどのように存続すればいいのか?

 世界情勢が非常に悪い。正直なところ、不安も苛立ちもある。ただ成長に絶好のチャンスでもある。この時代に生きて良かったとも思っている。節約や生活の格下げに取り組みながらも、如何に幸福度を落とさないかがポイント。

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