お金と体裁、堂々とする拝金主義者は立派だ

 クリスマスとかイースターとかハロウィンとか、教徒でもない私には、全く興味がない。結局、販促ツールでしかない。我が家で祝うのは、結婚記念日や誕生日といった我が家ならではのイベントだけ。そして、日々是好日。

 マレーシアは親米国家ではない。むしろ親中ともいえる。その話をフェイスブックですると、マレーシアが中国と組むと、ロクなことにならないという人がいる。その通りだ。では、マレーシアはなぜ中国と組むのか?組まないともっと悪いことがあるからだ。

 日本は中国と組んでいないのか?貿易の4分の1が中国に頼っている。頭は組みたくないが、体が組んでしまう。マレーシアが堂々とお金に目をキラキラさせる言行一致の拝金主義者ならば、日本は何なのか?「政冷経熱」という言葉が昔からあった。お金のために嫌いな金持ち男と結婚し、離婚する気がないものの、他の男と浮気する女のようなものだ。

 マレーシアのアンワル首相は先日訪米した際、現地で「なぜマレーシアは中国の方に傾倒しているのか?」との質問を受け、「中国がより多く投資をしてくれるからだ」と答えた。

 マレーシア: お金が好きだから、あなたが好き。
 日本: あなたが嫌いだが、お金は好き。

 マレーシアのほうがはるかに誠実で、単純明快、潔い。

 女は、餓死するより売春したほうがいい。売春するより男の妾になったほうがいい。だから、イスラム教は現実主義的な一夫多妻制を取っている。妾になって善悪という倫理的価値判断よりも、まず生きるか死ぬかの事実判断が優先する。大変理性的で真っ当な捉え方である。

 これに対して、売春しながらも買春客の下品さを罵り、唾を吐くのはいかがなものかと。売春するくらいなら餓死したほうがいいと毅然と死ぬ女はもちろん、最も尊い。それができるかの問題だ。

 中国が悪だと非難する日本人は、だったら、きっぱりと中国との経済的つながりを切ればいい。それで生活コストが2~3割上がってもいい。製造業回帰で日本人が国内の工場に入ってワーカーになって働いてもいい。ということができるなら、それはそれで立派だ。できますか?

 メリークリスマス。

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