ハナのがん治療、「幻」とされるDNAワクチン投与開始

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 7月、待ちに待った、ハナの悪性がんメラノーマに「幻」とされる治療薬、DNAワクチンOncept(オンセプト・メラノーマ)がようやくマレーシアに到着した。

 DNAワクチン療法とは、がんの3大療法とよばれる外科手術、放射線治療、抗がん剤治療とはまったく異なる治療法である。オンセプトは今、世界の一部の国で認められている唯一のがん治療ワクチンである。臨床では生存期間の延長効果は一応確認されている。非常に高価というのはまだしも、何よりも入手が困難である。

 シンガポールや日本、香港、台湾、オーストラリアでの入手を試みたものの、いずれも失敗。マレーシア国内では数か月かけて、手を尽くしてようやく正規輸入が実現した。1回0.4mlを、針なし注射器ベットジェットを用いて、犬の大腿部内側中央部で大腿骨上を避けた尾側寄りの筋肉内に投与する。

 初回免疫は2週間隔で4回。本日8月13日、3回目の注射投与が終了。今月で初回免疫の4回分を終えると、補強免疫分のワクチンを追加発注し、6か月間隔の補強免疫期間に入る。

2024年4月24日、ハナ12歳誕生日

 3月末に、ハナは悪性腫瘍メラノーマのステージ1が早期発覚。5月初旬に凍結療法手術を実施。期間中に未承認のWワクチンで温存しつつ、DNAワクチンの入荷を待った。すでに5か月近く経過したが、現在がん再発の形跡はない。免疫力向上に体重よりも栄養優先にし、一時18kg台まで落ちた体重は現在22kgにまで回復。

 神に祈りつつ、ハナと一緒に過ごす一日一日を大切にしている。

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