錦江飯店、レトロ感たっぷりの包括的タイムスリップを満喫

 先週の上海出張、とうとう憧れの錦江飯店北楼(旧本館)に宿泊できた。

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 私は古い館大好きな人間で、世界各地では有名無名にかかわらずたくさんの古いホテルに泊まってきた。上海の場合やはり錦江飯店、和平飯店と上海大厦の御三家に限る。上海在住時代は自宅があるのにわざわざホテル泊まりにいくわけにもいかず、我慢してきた。ようやく2年前にクレジットカード会社からプレゼントされた無料宿泊券で和平飯店に泊まった。そして今回は念願の錦江飯店北楼(旧本館)の宿泊が実現した。

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 道路を挟んで向こう側にある花園飯店(オークラガーデン)も古い館の部類に入るが、それがロビーやレストラン、宴会場の一部だけで、客室は増築された現代風の高層建物で、レトロさを追求するには物足りず不完全燃焼状態に陥りやすい。

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 錦江飯店北楼の場合、建物丸ごと全館が「旧」の状態にとどまっている。客室はリノベーションしたものの、窓のサッシなどを見ても分かるようにあまり手を加えておらず、原状のままになっている。このため密閉性がかなり劣化しているので窓の近くに座っていると、風を体で感じられるほど体感温度が下がる。

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 なによりも外資系ホテル全盛期の今日において、サービスは古き中国式になっているところがかなり異色といえる。レストランの服務員は小姐といえるほどの若い女性はほとんど見ない。40代や50代のしかも上海人おばさん中心のスタッフ陣がそれはまたパワーフルである。大きな声でおしゃべりし、動きもエレガントと一味違うスローなところは80年代の中国を想起させる。

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 いや、誤解のないように。私は決して錦江飯店を批判しているわけではない。逆に、今時の超高級外資系ホテルに釣り合わない中国人スタッフの悪いサービスよりも、むしろ、このような全体的なレトロ感というか、包括的にタイムスリップした方がはるかに自然であってある意味で心地よいのである。

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 一週間の滞在だが、心残りなのは、出張中の殺人スケジュールに追われ、ホテル館内をゆっくり見て回ることができなかったことだ。早速次回1月末の長い上海出張、長い連泊で11泊も錦江飯店北楼を予約した。

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