患者としての自己防衛、医師・病院盲信やめよう

 最近、医療関係の情報で常識を覆すものが増えている。12月29号の「プレジデント」誌の特集「病院のウラ側」を読んで、さらにショッキングな情報や観点にたくさん触れることができた。

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 「健康診断の定期受診」「高血圧降圧薬の服用」「がんの治療」「メタボの危害説」・・・などなど、いずれも固定概念やいわゆる常識を覆す事実や論点が並べられた。世の中は単純に、「白 or 黒」というわけではない。往々にして二つか二つ以上の側面が共存することが多い。どちらにフォーカスするかということだ。

 どの側面にフォーカスするかは、当事者自身の利害関係が絡んでいる場合、その利害関係をも折り込んで情報の受信側が理性的に分析する必要性が出てくる。いわゆる情報の処理作業というものである。医師も病院も当然それぞれの利益を求める側面があるから、これを忘れてはいけない。医者が言ったことはすべて正しいという盲信を捨てて、患者として主体性をもって情報を集めて分析する必要性がある。専門性の高い部分について、セカンドオピニオンを求めるのも重要だ。

 前掲の特集にも指摘されているように、医師の良し悪しは、患者に対する質問力と個別患者個別対応の「カスタマイズ力」を一つの判断基準として評価する。そのうえ、過剰の検査や投薬は場合によって副作用などの有害性もリスクとして存在する。患者としてはある程度の自己防衛力を持ちたい。

 50代になった人間として、これから少し医学知識の勉強を始めたいと思う。

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