ジョホールバル(4)~何料理でもない料理、「肥魚」のビジネスモデル

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 ジョホールバルでの3番目の予定は、魚鍋屋の「肥魚(Fat Fish)」で食べること。

 着席して注文を終えると、良いタイミングに隣席も華人グループの客が入店。「あの、ここのレストランって何料理?」。マネージャーは少々困った顔をしながらも、「一応、中華料理です」と答える。客は不審そうな表情を隠さない。

 やってきた。注文したのは鯛とロブスターの四川風マーラー鍋。面白いことに魚はグリルしたものを使っているので、香ばしくても油っぽくない。うまい。

 鍋屋の名に恥じないほど、魚や肉以外にも豊富な具材が用意されている。味も洗練されている。

 辛党の私は、最辛級の「モンスター・スパイシー」を注文しても程よい汗をかくだけですむ。最近四川鍋はどうやらあまりの辛さで健康志向の客に敬遠されがちだとか。ここはそんなに激辛ではない。

 大満足!そしてたらふく満腹。またもや隣席の客同士の会話が聞こえてくる。「あのさ、これって中華料理と言える?」「うん、どうだろう。少なくともオーソドックスじゃないね。でも、うまいよ」「オレもそう思う。また来ようぜ」・・・。

 オーナーはマレーシア華人。聞くところによると、若い頃はオーストラリアの日本料理店で修業。和食の経験を生かしてジョホールバルで起業、創り出したのは独自の魚鍋スタイル。

 何料理という必要はない。何料理でもない料理でうまければ良い。これがたくましい華人の商魂なのかもしれない。

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