身近な犯罪、外国人単純労働者の受け入れは下策中の下策

 「赤回覧」がまた回ってきた。

 私が住んでいるクアラルンプール郊外の団地に先日(7月11日)3件の不法侵入犯罪事件が報告されたための回覧通達だ。いずれも未明の時間帯に開いた窓から侵入したものだった。そのうち2件が未遂だったが、残りの1件で盗まれたのは100リンギットの現金とiPhong1台、という笑うに笑えない犯罪だった。

 この手の住宅侵入犯罪の多くは、外国人出稼ぎ労働者によるものだ。彼らは無謀な犯罪に走りやすい。このようにわずかな「成果」のために多大なリスクを冒しても平気な人が多い。

 以前、別の場所に住んでいたころ、私の自宅も一度侵入に遭遇した(2015年2月28日付けブログ記事「自宅敷地に盗賊侵入、4匹の愛犬は共闘で退治」)。そのときは、ちょうど出張の留守中でメイドや愛犬たちの善戦で辛うじて窃盗の被害から免れ、犯行は未遂に終わったが、やはり怖かった。

 その1件もあって、クアラルンプール首都圏でも屈指といわれるほど厳重保安の敷かれた今の団地に引っ越した。にもかかわらず最近やはり不法侵入が増えてきた。100%の安全はどこにもないわけだ。

 日本では人手不足を理由に、政府が外国人単純労働者の受け入れ政策を大転換しつつあるが、こればかりはやめたほうがいい。その副作用の怖さを知らないからだ。しかもその政策を一旦実施してしまえば、撤回しようとしても無理なのだ。マレーシアだけではない。欧州諸国がいま如何に移民問題で苦しんでいるかを見ればわかるだろう。

 そのうえ言語や文化の異質性から、日本という国はまったく移民に適していない。人手不足といってもぶらぶらしている日本人、働けても生活保障を受けている日本人がたくさんいる。単純労働は日本人がやらないなど、日本はとてもそんなことを言える立場にない。まず自国民の稼働率を限界まで引き上げるのが先決ではないだろうか。

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