<JB>ジョホールバルの阿波和牛専門店Awagyu

<前回>

 ジョホールバル滞在中。泊まるホテルの向かい側に少々怪しげなレストランがあった――阿波和牛専門店(Awagyu)。好奇心に駆られて勇気を出して暖簾をくくった。

 案の定、現地人が経営する和食店だった。肉はありがちなオーストラリア系かと思ったら、直輸入の徳島産和牛(阿波牛)だった。私が怪しいと言ったのは、なんとなく雰囲気的なことで、牛肉は証明書付きの確かな直輸入本物だった。

 本物だから苦手という変な私。牛肉は、脂身の多い高価な和牛よりも廉価な外国産赤身を好む。たまに市場調査を兼ねて食べるなら特に問題はない。ワサビ醤油で食べてみると、それほどくどくない。

 何よりも肉は基本的に厚切りなので、私の好み。高級店だと上品な薄切りが多い。そうすると、私は下品に2枚重ねで食べてしまう。厚みがある反面、和牛故にますます脂身が効いてしまう。だが、この店はそういうことはまずない。

 客もローカルばかり。最近海外の和食店は、日本人よりも現地人経営の店が繁盛しているケースが多い。「本格派」にこだわることなく、現地客が好む形で経営できるからだ。

 王道でなくても、邪道なら邪道で客に受け入れられれば、それでいいのではないか。日本人の職人的な意地は無意味でナンセンス。良いものが売れるのではなく、売れるのが良いものだ。

<次回>

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