マレーシア移住(26)~移住の会が移住の実務支援しない理由

<前回>

 2012年12月20日、マレーシア移住の会発足記念(事実上第2回)兼忘年会は上海で開催。出席者20名という超満員。上海でこれだけの人が集まるとは驚いた。参加者には、すでにMM2Hビザを取得済み・仮承認取得済みの人もいれば、申請準備中の人、マレーシアに関する定住情報調査中の人、あるいはすでに現地で不動産を購入済みの人もいた。

 2013年2月9日、マレーシア移住セミナーは初の東京開催。元々20名予定の会場に40名も詰めかけ超満員状態で、折り畳み式椅子持参で続々と来場する参加者たちが現れた。

超満員の東京セミナー会場

 2013年5月18日、上海でマレーシア移住の会第3回会合があった。これもまた超満員で、定員20名の宴会場に25名の出席者が詰めかけた。一連の会合でマレーシア移住に対する日本人の思い入れがいかに強いかを改めて思い知らされた。是非、応援できればと思いつつも、動き出さずに10年もの歳月が過ぎた。その理由を述べたい。

 一番の理由は、当社は企業向けのコンサル(B2B)で、対個人サービス(B2C)は基本的に提供しないことだ。経営コンサルではズケズケものを言うことで有名な私は、対個人サービスをやったら、おそらくお客様の不愉快や苦情を招くことはほぼ間違いない。その割にはフィーは企業向けと比べられないほど低いので、収益性が悪い。

 例外として、顧客企業の日本人経営者や幹部には、無料で移住関連の情報提供や助言を提供している。実は、そのような対象者ですでに移住が実現したり、MM2Hビザを取得したりした人は、十数名にも上っている。「裏サポート」と言われるかもしれないが、顧客企業の所属者に幸せになっていただくのは、私の仕事の一部だと思っている。

 「マレーシア移住の会」は私がボランティアで運営し、言ってみれば同好会的な存在だった。そのうちに仮に実務支援等があるとすれば、もちろん相応の費用が発生する。ただし、私が期待しているのは、決して単純な「移住のための移住サポート」ではなく、海外キャリアや事業の展開も含めて、広義的な「海外サクセス」という「目的」や「結果」を支援するモデルである。

 では、次回からはこのような「目的」や「結果」に触れていきたい。

<次回>

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