<雑論>西洋の自由は幻 / 資本主義を殺したのは誰? / 侵略・占領 vs 臣服・朝貢 / 迷子中国兵と崩壊する中国経済 / 怪しい女性たち / チャンスとは?

● 西洋の自由は幻

 メイフラワー号上陸以来の400年。アングロサクソンは米大陸の土地を強奪し、先住民を大量虐殺する頃から、合衆国建国を経て、近代の広島・長崎、朝鮮半島、ベトナム、イラク、リビア、シリア、アフガニスタンまで、1千万単位以上の人を殺しただろう。しかし一方、中国は4000年の歴史、漢人の起源である黄河と揚子江流域から一歩も踏み出していない。共産党建国後は朝鮮戦争とベトナム国境戦争をやったが、いずれも短期間に引き揚げた。

 米国と中国、戦争と平和、自由民主主義と独裁専制、どっちが酷い?「西洋は、その思想や価値観や宗教の優位性によって世界に勝ったのではなく、むしろ組織的暴力という優位性によって世界に勝利した。西洋人はしばしばこの事実を忘れるが、非西洋人は決して忘れない」(サミュエル・P・ハンティントン)

 差別拒否やら個人の権利やら。最近の日本人は、アメリカの猿真似をして騒いでいるが、日本国家がすでに独立を失った以上、日本人の人権や諸権利はどこにあるのか?日本はすでに米国から収奪されている以上、日本人政治家や官僚、メディア、学者は単にアメリカから与えられた残飯に食いついているだけ。岸田首相もその一員。

 彼たちを責めても仕方ない。日本人には本物の自由も民主もいままでになかったし、これからもおそらくないだろう。たった1つの権利を与えられている(はずだが)。それは、主人を選ぶ権利――アメリカか中国かだ。しかし、日本人には、主人を天秤にかけて利害を計ってどっちにするかと選ぶ権利すら奪われている。アジア諸国のどこにもある主人の選択権を、日本人にはない。それは最も不幸なところだ。マイナンバーの個人情報やら何やら、そんな次元で騒いでいるだけだ。アメリカにも中国にも嘲笑されている。

 アメリカは名ばかりの民主や自由で、彼らの暴力、偽善、詐欺を糊塗している。国際政治学者・思想家の伊藤貫氏いわく「アメリカには、本物の思考の自由も、思想の自由も、言論の自由もない」。右にも左にも嫌われる伊藤先生こそが尊敬に値する愛国者だ。長生きしていただきたい。

● 資本主義を殺したのは誰?

 プロテスタンティズムの倫理に基づく資本主義の精神が、崩壊した。殺し屋は、民主主義だ。ピューリタンは、禁欲(不自由)だ。労働(義務)は禁欲の手段である。労働から富が生まれ、それが資本主義の原点となる。「不自由」と「義務」という2つのキーワードが中心となっていた。

 しかし、米国主導の民主主義は、「自由」と「権利」というまったく相反する2つの対極概念を人々に押し付ける。昨今の国際金融資本それ自体が、不労所得で巨財を築く反資本主義原理のもので、それがさらに民主主義の政治を牛耳り、民主主義まで殺してしまっている。私が常に主張している、民主主義と資本主義の相剋性は、そこから見出される。
 
 一方、権威主義は、「不自由」と「義務」という面では、資本主義と、原理的な親和性がある。中国の経済成長の歴史を見ると、「国家資本主義」の効用が見事に検証される。人間は欲の塊だ。自由と権利を制限することなくして、社会が暴走し、秩序が崩壊する。だから、民主主義が資本主義を殺した元凶なのだ。

 反中のいわゆる民主主義産業に伴う犯罪もひどい。被害額が数億ドルに及ぶ、かつて「民主主義の闘士」と名乗る在米華人実業家の郭文貴はまさに、典型的な事例だ。米国で進められている「反中ビジネス」詐欺案の審理をみていると、次のように感じた――。反中はビジネス化、産業化した以上、詐欺犯罪を産んだ。被害者の多くは、米国西側のプロパガンダに洗脳されて、反中が正義だと信じているから、騙された。

 さらに法輪功傘下の主力メディア「大紀元時報」の財務責任者である関偉東は6月3日、マネーロンダリングの疑いで米司法省に起訴された。金額は6700万ドルに上るという。中国で起訴されれば、法輪功に対する弾圧と迫害で大騒ぎするだろうが、郭文貴同様、いずれもアメリカで起訴されたのだから、どうなのだろうか。

 米連邦検察当局が発表した起訴状によると、2020年から2024年5月にかけて、関はグループを率いて、暗号通貨を使って違法に入手した資金を割引価格で購入し、その資金をメディアに関連する銀行口座に送金していた。これにより「大紀元」の年間収入は1500万ドルから6200万ドルへと急増した。

 繰り返しているように、反中は単なるビジネスにすぎない。民主や人権や正義などに何ら関係もない。しかも詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪を生み出す最悪のビジネスだ。

 われわれの周りに反中に絡んでいる人間は、2種類――。利益を得る反中業者と情弱無脳な反中顧客。イデオロギー次元の反中原理主義者は、ほとんどいない。

● 侵略・占領 vs 臣服・朝貢

 「侵略・占領」と「臣服・朝貢」の損得勘定。中国の場合は、後者を取る。しかし、英米アングロサクソン海洋国家は、前者。日本も海洋国家だから、前者。発想の違いだから、仕方ない。中国は台湾を統一する。もしや、琉球独立もさせる。ただ日本を侵略しない。中国には日本を統治する能力がない。コストもかかりすぎる。ただ日本を中国に臣服させることはやるだろう。そして米国が引き揚げれば、日本人は新主人に頭を下げるだろう。

 5年前私が書いた記事。その一節――。

 歴史を見ても、中華中心の朝貢制度の下で、「皇帝」の唯一性は中国にとって譲れない一線だった。周辺属国に「王」がいても良いが、「皇」は許されない。皇帝は「天子」であり、天からミッションを託され、世界の中心に存する唯一の最高権力だったからだ。そこで、日本に「天」を戴く「皇」たる「天皇」が存在することは、中国にとってまったく面白くない話であった。

 天が広くても1つしかない。同じ天を戴く複数の「皇」が存してはならない。それこそ、漢語成語の「不共戴天」があるように、同じ天を共に戴くのは敵にほかならないという歴史の経緯を見れば、今日に至るまで日中関係に抜本的な改善が見られないことも理にかなっているといえる。

 中国が考えている他国との友好関係は、基本的に上下の位置を明確にしたうえでの平和親善に過ぎない。対等の友好関係と勝手に思い込んで中国と付き合おうとする日本には理解できない本質なのかもしれない。友好関係の構築にはまず、中国に頭を下げて「臣服」する必要があったからだ。米国にも同じことが言える。ついに力が付いたと自認する中国は、米国との勝負に出て上下を位置づけようとしていた。米国に残される道は1つしかない――勝負を決する。

● 迷子中国兵と崩壊する中国経済

 台湾の退役陸軍少将于北辰氏は先日、台湾のTVでこう言った。「中国が台湾侵攻で上陸したら、Googleマップをすぐにアメリカに切られるから、迷子になって市街戦どころではない」。中国軍はなぜGoogleを使うのか。情弱無脳にもほどがある。開いた口が塞がらない。

 バイデン米大統領が最近のTIME誌とのインタビューで皮肉交じりの口調で「中国経済が崩壊直前の瀬戸際にある」と示唆した。確かにウクライナ戦争前にバイデンは「経済制裁でロシア経済が崩壊し、ルーブルが紙くずになる」と予測した。しかし、結果はどうだろう。ロシア経済が戦争や制裁で絶好調になり、ドイツを凌駕してしまった。

 民主主義国家の特徴の1つは、口達者、無知、馬鹿が多いこと。

● 怪しい女性たち

 怪しい若い女性からのフェイスブック友人申請は、全て拒否。ほぼ常識になっている。しかし、その女性たちの友人を見てみたら、日本人のおじさんだらけ。

 100人に仕掛けて10人が「一次選考合格」、その10人に本番詐欺を仕掛けると、成功率が2~3人に上がるだろう。それで詐欺ビジネスが成立する。「一次選考」は、マーケティングで言うと、セグメンテーション、客層を特定し、絞り込むことだ。非常に重要だ。よく見られる「怪しい日本語」や不自然な色気は、それでもはまる馬鹿を見つけるための仕掛けだ。

 詐欺がいつまでも消えないのは、騙される馬鹿がいつまでもいるからだ。需要と供給の関係だ。40~50代以上のヨレヨレおじさんが若い女性を惹きつけられる要素は、何か?商材次元の話だ。

● チャンスとは?

 私が法律を勉強し始めたのは、親族に裏切られたことが起源。親族に訴えられた2回の訴訟は、私が完全勝訴を勝ち取ったが、訴訟の長い期間に伴う機会損失、弁護士費用と立証費用など金銭的損失を余儀なくされた。担当弁護士の手落ちでその損害の一部回収ができなかった。私には法律の知識がなかったからだ。

 私が独立起業したのは、上司との喧嘩、酔っ払った勢いでの独立宣言が起源。振り返ってみると、これらの苦労や苦難、損失が私にとってのチャンスだった。チャンスとは、必ずしも良い話ばかりではなく、このような負の出来事だったりもする。ひどく恨んでいた親戚と元上司に、今は心から感謝している。運命の賜物だった。

タグ: