ハナを偲ぶ(6)~哲学はなぜ孤独か、共感されない痛みの理由
S. Tachibana
<前回> 「言葉にならないもの」と共にあることの孤独。 喪失の痛みは、往々にして言語を拒絶する。それは、言葉にすればするほど遠ざかっていく実感であり、説明すればするほど陳腐化する現象である。だから…
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ハナを偲ぶ(5)~癒されることの責任、「受益者」の犬搾取に抗うために
S. Tachibana
<前回> 「癒される」。ペットを飼う人々の共感である。 癒しは、決して否定されるべきものではない。苦しみや痛みを抱えた者が、動物の存在によって慰められ、救われるという現象は、まぎれもなく現実に存在…
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ハナを偲ぶ(4)~しつけ教室という服従装置と人間の自己満足
S. Tachibana
<前回> 「よく躾けられた犬ですね」。その言葉は、ほめ言葉であると同時に、支配の達成を告げる宣言でもある。人間が動物を含む他者を「望ましい姿」に矯正し、従わせるという構造。それは、教育、育児、訓練と…
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ハナを偲ぶ(3)~涙の向こうへ、共感から省察へ
S. Tachibana
<前回> 「泣けました」という言葉を何度かいただいた。私の文章を読んで、涙が出たという。素直に嬉しく思う。悲しみや別れの描写が、誰かの心に触れ、感情の奥を震わせたのであれば、それは書き手にとって確か…
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ハナを偲ぶ(2)~ハナ 沈黙を連れてくる、選別の始まり
S. Tachibana
<前回> 2025年5月、ハナが旅立った数日後、Facebookのダッシュボードに異変が起きた。再生数が跳ね上がった。いいね、シェア、コメントも比例して増えた。プロフェッショナルダッシュボードは、感…
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ハナを偲ぶ(1)~装飾なき忠誠、芸も衣装も拒んだ命との共生
S. Tachibana
<前回> 【声明】本連載は、一般的なペット文化に親しんできた読者にとって、違和や反発を覚える内容を含んでいるかもしれない。私の価値観は、いわゆる一般通念とは明確に一線を画している。だがそれは、誰かを否…
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延命ではない、奇跡の14か月を生き抜いた者の記録
S. Tachibana
<前回> ――ゴン太が教え、ハナが生ききった命の軌跡―― 2025年5月11日(日)、我が家にとって特別な一日となった。家族全員が集い、最期の別れを静かにハナに告げたのである。14か月前、舌に生じ…
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ハナ 旅立ちの日――2025年5月10日
S. Tachibana
<前回> ハナ、旅立ちの日――2025年5月10日(土)。 ハナは、この日、絶食14日目を迎えた。朝になって、ついに全身の力が尽き、起き上がることができなくなった。だが、昼を過ぎた頃、ハナは残され…
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ふたたび帰る場所へ、ハナ 二度の「最後の登頂」と生き抜く力
S. Tachibana
<前回> 5月4日(日) 日付が変わって、ハナが絶食の8日目を迎える。深夜なのに、ハナは突然、自力で2階の寝室へと登ってきた。この行動は、単なる偶発ではない。明確な意志と方向性を伴った、最期の帰還で…
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