クアラルンプールの(天ぷら)名店・天まさの岩浅昌恭料理長とMEGUMIファーム・Lau社長ご夫妻を招いて、自宅で「農食会」を開催。天気もよろしく、庭で青空バーベキュー。
我が家では現在8割以上の食材は、農家や漁師、牧場から直接仕入れている。コストが安いだけでなく、新鮮さや品質の保障は直仕入れが一番。農家などの生産者にとっても卸小売りといった中間マージンから解放され、その分収益を上げ、再投資に回す余裕が出る。
農食――農家と食卓の直結。私自身のこの「農食」モデルは広げられないものかと日々考えている。小口物流はいままで最大のネックになっていたが、解決できない問題ではない。農産物の郵便物化、ロジスティクス課題の取り組みは一つではあるが、ドローンの普及も期待されている。
Web3.0の時代は既にそこまで来ている。ブロックチェーン技術は間違いなく実用化し、普及するだろう。暗号通貨の技術的な基盤としてP2P方式がある。決済手段としてのデジタル通貨以外に、価値の搭載と移転が個別当事者同士の間で行われる。脱中央化である。
例えば、「農食直結」の場合、生産者同士の品質競争や付加価値の創出を促すことができる。卸小売り等の仲介コストを省き、消費者に大きな利益をもたらす。小規模農家・生産者は大手と対等に戦える土俵を与えられれば、逆に運営上の柔軟性や財務上の固定費優位性など小規模ならではの強みが発揮できる。
「打倒仲介」というビジネスモデルは、「悪」とされる面があるかもしれないが、時代の流れである以上、避けられない。逆に中間業者はこの際、新たな可能性・方向性を見出す好機と捉えるべきだろう。
楽しみや夢がいっぱいある。