マレーシア留学、子供の人生を変えたいなら中学校から

 昨日、来馬中のKさん親子を迎えて、自宅で入学祝いの食事会を開催。11歳の娘をこれから6年間、マレーシアのインター系全寮制中高校に留学させると、ついにKさんは踏み切った。Kさんの娘は非常に頭が良い。試験の成績が優秀で、英語以外に中国語とスペイン語が加わり、特別に3か国語の勉強を許された。

 3日後に新学期が始まり、娘を残して帰国する母親は「寂しい」と心情を隠そうとしない。よくも決心した。大学留学ではもう遅い。中学生から高校生にかけての時期は、自我に目覚め、個性が伸長され、人格が形成されていく最も大切な時期だ。日本を出るなら、その時期がゴールデン期間ともいえる。

 「空気」は日本社会を支配する妖怪だと山本七平氏が指摘する。この「空気」を断絶するためにも、物理的に日本から出ていくしか方法はない。個の確立とは、自らの思考力を持つことだ。その前提は、世間一般のルールや固定観念に「なぜ」を問いかけることだ。

 日本の教育でもっとも悪の部分は、「こうであるべきだ」という「べき論」を子供に植え付けることだ。「なぜこうでなくてはならないのか」という「なぜ」を問えない。日本社会は「べき論」の軌道から脱線しない人には保護を与え、逆に「べき論」に「なぜ」を問う人を異端児扱いし、不利益を蒙らせてきた。

 時代が変わった。「なぜ」を問えない人間が受難する時代になった。Kさんの娘が6年の中高校留学で、世界に通用するサバイバル力を持つ人材になってほしい。頑張れ!

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