賢くすっぽかす方法とは?

 無料Webセミナーの無断欠席。私が非難すると、すぐに欠席者から謝罪メッセージがやってくる。「急に会社に呼び出された」とか、「子供が急に熱を出した」とか、「ほかに所用ができた」とか、様々な理由を述べて謝る。

 以前、マレーシア人と約束してすっぽかされたことがあった。私が問い詰めると、「ごめんなさい、約束を忘れちゃいました」と。「なんで、忘れたの」と私。相手が驚いて「えっ、だって、人間ですから、誰もが物忘れするんでしょう」。私は答えに窮した。彼のは哲理的正論だったからだ。

 正直いって、日本人の理屈よりも、そのマレーシア人の真っすぐな回答に、私ははるかに納得感が高く、幸せさえ感じたのだった。問題は、あれこれといった理由ではなかったのだ。問題は、連絡がなかったことだ――「無断」。

 単純に忘れたなら、事前も事後も連絡することはない(いつか思い出すかもしれないが)。そこで「無断欠席」の「無断」という「罪」が消えるわけだ。しかし、ほかに所用があっての欠席なら、「無断」の「確信犯」になってしまう。

 日本語の「申し訳」とは、「言い訳」のことだ。 故に、「申し訳ない」とは、「言い訳できない、しない」という意味だ。しかし、あれこれ理由を並べて謝ると、「申し訳ある」になってしまう。矛盾だ。そういう意味で、マレーシア人の回答のほうが筋が通っているわけだ。

 日本人が堕落したというが、必ずしもそうではない。素直さに欠ける。

 私も遅刻する(数分以上の遅刻はもちろん連絡を入れるが)。私は遅刻したときに、理由を一切言わない。「遅れました。すべて私が悪い。とにかく謝ります」というと、相手が気を使って「渋滞が酷いんですよね」と逆にフォローしてくれる。私は「いいえ、私の時間管理が悪かったです」と答える。渋滞くらいは、誰もが予測できるものだから、言い訳にしたらただのアホだ。

 世の中、言い訳を見つけようとしたら、いくらでもある。しかし、結果は1つで変わらない。だから、シンプルにしよう。

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