ウクライナ支持派の日本人、その心理状態とは?

 ウクライナ支持派の日本人、そのほとんどは、今回の戦争の経緯や本質に関心がなく、単なるロシア嫌いだ。なぜ、ロシア嫌いかと聞くと、シベリア抑留でロシア(ソ連)が日本人を殺したからだ。なるほど。では質問しよう。

 シベリア抑留で日本人は5万人死んだ。広島と長崎の原爆で20万人も殺された。だったら、アメリカのことをロシア(ソ連)の何倍も嫌っているはずだが、なぜそうなっていないのか?

 いってみれば、レイプされた女性が、当のレイプ男と結婚し、しかも良妻賢母になったことをイメージすれば分かりやすい。しかし、レイプされた心の傷を引きずっている。ロシアがウクライナをレイプしているのをみていると、黙っていられなくなる。自己投影というか。

 そんな心理状態ではないかと思う。

 あるいは、ストックホルム症候群かもしれない。「ストックホルム症候群」とは、誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象、被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くことをいう。1973年にストックホルムで起きた人質立てこもり事件で、人質が犯人に協力する行動を取ったことから付いた名称。ただし臨床心理学における心理障害(精神障害)ではなく、心的外傷後ストレス障害として扱われる。

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